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誰とでも信頼関係を築く最強のテクニック
“傾聴”のやり方

公開日: : 最終更新日:2019/02/11 会話術, 心理テクニック, 心理用語, 未分類

傾聴のテクニック(基本編)

「積極的傾聴(Active Listening)」は、米国の心理学者でカウンセリングの大家であるカール・ロジャーズ(Carl Rogers)によって提唱されました。

ロジャーズは、自らがカウンセリングを行った多くの事例(クライエント)を分析し、カウンセリングが有効であった事例に共通していた、聴く側の3要素として「共感的理解」、「無条件の肯定的関心」、「自己一致」をあげ、これらの人間尊重の態度に基づくカウンセリングを提唱しました。

基本テク1:細かくうなずく(共感的理解)

相手の話を真剣に聞いていることを態度で伝えるのが重要。

相手が話を聞いてほしいときにこちらに目配せをするので、その時に首を縦に頷き、相槌は短く打つ

基本テク2:口出しや評価をしてはいけない(無条件の肯定的関心)

アドバイスと思い、こうした方が良いなど指示的なことを言わない。

それは良い悪いと評価しない。

相手の言っていることを正義だと受け止めるように興味を持つように聞く

基本テク3:手短な質問で内容を確認する(自己一致)

聴き手が相手に対しても、自分に対しても真摯な態度で、話が分かりにくい時は分かりにくいことを伝え、真意を確認する。

分からないことをそのままにしておくことは、自己一致に反する

傾聴のテクニック(上級編)

上級テク1:オープンクエスチョンで質問する

質問方法の代表的な分類。 相手が「はい、いいえ」または「AかBか」の択一で答えられるような、回答範囲を限定した質問の仕方をクローズドクエスチョンといい、「それについてどうお考えですか?」等自由に発言できる聞き方をオープンクエスチョンと言います。

上級テク2:相手が話疲れてきたら、間をあけ相手が話したそうな質問をする

相手が話したそうな質問をし、深堀することでより信頼関係を築くことができる

上級テク3:先読みをし洞察力があるように見せる

コールドリーディングのバーナム効果を用いる。

※コールドリーディングのバーナム効果とは、占い師が用いるテクニックで、誰にでも当てはまることを言うが、自分の事を言われているように感じてしまうこと。

占い師「あなたは過去に人付き合いで大きな悩みを抱いて解決できない問題を抱えたことがありますね」

人付き合いで悩みがない人などこの世にはいない。しかし、自分の事を見透かしているという風に本人は受け取ってしまう。それが後の信頼につながっていく。

上級テク4:相手が最後に言った言葉を繰り返す(オウム返し)

相手が最後に言った言葉を繰り返すことで、相手に自分がしっかりと理解し聞いていることを伝えることができる。

上級テク5:(最も効果的なのが)相手の感情に言葉に言い換える

例)相手:上司にミスしたときに「仕事できないやつ」と言われて頭来たんだよ!
  自分:あなたは良かれと思ってその仕事したんだよね。それはひどい・・・傷つくよ。

(感情を言い換えながら共感する)

※ 決して上司も立場があるからなど合理的な考えは言わない。その人の考えていることが傾聴においての正義

上級テク6:共通点があることを端的に短く伝える

例)「自分も以前同じ職種の仕事をして同様の経験をしたことがある」と一言だけ事実を伝え共感していることを示す。自分の感想や意見などは言わない。
参考
・傾聴とは http://kokoro.mhlw.go.jp/listen_001/
・ロンドン大学脳神経科学的説得術 https://www.youtube.com/watch?v=-_myAMZhZlg&feature=youtu.be

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