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他者への魅力と嫌悪感はどんな時に持つのか?

公開日: : 最終更新日:2019/01/20 心理テクニック, 心理用語, 恋愛心理学, 研究結果

他者への魅力と嫌悪感

人はどのようなとき他者の魅力を感じ、またどのようなとき他者に嫌悪感をもつのでしょうか?そんな問いに対し社会心理学では1960年代から1970年代にかけて膨大なデータの実験が行われています。

その実験からわかったことで要因を分類すると、大きく次の4つに分かれます。
◆ 他者への魅力と嫌悪感(4つの要因)
  1. 他者要因
  2. 自己要因
  3. 相互的要因
  4. 環境的要因
それでは一つずつ見ていきましょう。

他者要因

他者要因は、相手側の要因によってその人を好きになるケースのこと。
代表的な例は、美人やハンサムといった身体的魅力がある場合は人は好意をとても持ちやすい。このことはウォルスター(1966,重要研究1)やディオン(1972,重要研究2)によっての実験で証明されている。

その理由の一つは、身体的魅力のある人と一緒にいるのを見られると、社会的名声や自己評価を高められるからと言われている。

例外としては、見知らぬ身体的魅力のある人と一緒にいると逆に比べられ評価として低くみられてしまう。

また、相手が社会的に望ましい性格特性を持っている場合、私たちは好意を感じる。これはアンダーソン(1968,重要研究3)で調査されている。

自己要因

自分の持っている性格特性や自分の置かれている状況、自分の生理的興奮度、自分側の特性により相手への好悪に影響する場合があります。

ダットンとアロン(重要研究5)によると心臓が高鳴り興奮状態のときに、美人が近くにいると自分は相手に好意を持っているのだと思いやすいという実験結果がある。

またグリフィット(1969,重要研究7)によれば暑苦しい部屋では他者への評価が低くなるという結果が出ています。

また、自分が相手に対して行った行動によっても相手への感情に変化が現れるという。例えば、自分が誰かを助ければ、助けた人に好意をもつとジェッカーとランディ(1969,重要研究7)が証明しています。

逆に、人に害を加えることにより、その人を嫌いになるとグラス(1970)により実験的証明がなされています。

他に最も大きな対人好悪として、自己評価を高めることで、人の好意を受け入れられ、人に好意を持てるようになるというものがあります。それとは別に、社会心理学者ウォルスター(1965,重要研究8)は、自己評価が下がったとき、人に好意的になることを実験証明しています。

相互的要因

相互的要因としてまず第一に挙げられるのは、類似性による互いの好意です。
2人の態度が一致していたり、好みが一致していること、性格が一致していることなどから互いに好意を持つことがバランス理論にもとづいてハイダー(1958,重要研究9)およびニューカム(1960,重要研究10)により述べている。そしてバーンとネルソンにより正の相関関係を実験的に証明しています(1965,重要研究10)。

またマースティン(1972,重要研究12)ではお互いの身体的魅力が一致しているときは互いに好意を持ちやすいことを調査により証明しています。

また、自分に足りない部分を無意識に相手で補おうとする心理から起こる現象「相補性の法則」がある。

また、秘密の共有することを「カリギュラ効果」といい、二人だけの秘密があるとお互いに好意的になるといいます。

環境的要因

代表的なものでは、フェスティンジャーら(重要研究13)による距離が近ければ近くにいるほど友人になりやすいことがわかっています。
※ただし、敵対関係がない場合に限る

ザイアンス(1968,重要研究14)は、二人が接触する回数が増えればそれだけ好意が増す「単純接触効果」が証明されています。

グリフィットらの研究によると高温多湿の部屋では人に対して非好意的な見方をしがちと実証しています。

好きな音楽が流れている、風景が美しいときは、人に好意的になることも言われています。
参考
・斎藤勇ら,対人社会心理学重要研究集2(1987),3-5 
・ヒルガードの心理学 第15版,983-985

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