人間関係の修復のコツ
ダニエルカーネマンの認知バイアス

それは早計で相手は本来大量の仕事を抱えてしまい余裕がなく、色々なトラブルに見舞われているのかもしれない。
本来の原因を突き止めることが重要だが、人間は脳が楽をして単純に解釈してしまう。
これは、ノーベル経済学賞を受賞したダニエルカーネマンが認知バイアスとして証明している。
脳にはシステム1の直観での判断と、システム2の合理的判断があると提唱した。
人が嫌いになるときは主にシステム1の直観で判断してしまうことが多く、そこからネガティブな考えが増幅してしまい、そんなに嫌いではない相手を嫌いになってしまうのだと考えられる。
そういった表情が顔に出てしまい、相手も同じように感じ受け取る悪循環が起きる。
特に疲れている時などは、直観で感じたまま脳が楽をして、そう決めつけてしまうことが多い。
では関係を修復させるには?

どうやって機会を作るかというと、嫌いとは真逆の行動を見せることでやっぱり嫌われてないんだと相手に伝わらせること
(嫌いとは真逆の行動をサインで送り続けることが大事)
メカニズム的には、例えばヤンキーの格好をしてオラオラしながら電車に乗ってきたら、周りの人たちは嫌なやつだとシステム1により感じる。
しかし、おばあさんに誰よりも早く席を譲った姿を目撃することになったら、考え直し(システム2の合理的判断)が起きる
人間関係の修復のコツとは?

1.自分で思う自分に対しての印象では、自分を良く思いやすい認知バイアスがかかっているので、客観的に周りから意見を求め自己分析し自己イメージを中和させておく
2.優しさ(共感と親切さ)と、有能さを相手に見せる。
※優しさと有能さはセットでなくてはならない。有能であっても優しくない場合、驚異的な敵とみなされる
あなたの為に自分の能力を使う準備がありますよという所を見せることが重要となる
3.相手の悩みを理解し、傾聴する(相手の話に批判や「でも」などの言葉を使わない。その事について良い悪いの判断をしないで真剣に話をきくこと)
4.あいまいさを無くす。自分の意見がなく周りの意見に流される人は信用されず、自分の仲間として考えられない)
5.相手と一部でも共通点があることで仲間意識が生まれる
参考
・人は二つのシステムを持っている『ファスト&スロー:あなたの意思はどのように決まるか?』ダニエル・カールマン著Add Star http://d.hatena.ne.jp/ackey1973/20130317/1363529064
・DaiGo 嫌われた相手を振り向かせる「関係修復の心理学」 https://www.youtube.com/watch?v=fjvWGrECmws&t=32s
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